買うか治すか・BMXの巻

買うか治すか・BMXの巻

ゴーデン・ウィーク明けくらいからでしょうか。エントリー・グレードのスポーツ系自転車の修理が、週2台ペースで担ぎ込まれます。

今回のBMXは知人から譲ってもらったそうで、修理して、息子さん(140cm弱)用にするとのことでしたが、車体の引っ掻きキズが無数なのは別に問題無いとして、ジャイロで組まれたケーブル関連がサビからの固着でかっちかち。

ブレーキレバーもアジャスト小物はスリットが閉じて機能せずレバーのピボットもガタがひどく、子供の手のひらで確実な制動性能を得るにはケーブル関連とレバーの交換は必須で、ブレーキも一度分解して古く質が落ちたケミカル類を除去して綺麗に組み直す必要がありました。

ツルツルでひび割れの目立つタイヤの交換はお客さまよりの要望でしたが、僕としては、前後共にハブ軸のガタと目視でもあっさり確認出来るリムの芯ずれのほうが問題でして。

『たぶん結構かかります。まずは調査がてら、復元のしようが無いブレーキ・ケーブル類を取り除きつつ、修理のレベルを松竹梅的に何パターンか出す=見積りを連絡しますので、それから修理の是非を判断して下さい。ただし、結局修理を見送ったとしても、調査費用=¥2,160税込はご請求しますので・・・まずは見積りをオーダーされるか、からのご指示を頂きたいです。』、と。

今回の修理で僕が設定した最高額は2万弱でしたが、結局はその修理のオーダーを頂きました。たぶん同じくらいの新車を買えば3〜3.5万くらいで通販でいくらでも、ですが、謎の輸入車を売っているところは工場でアッセンブルして箱詰めしたそのままを送ってくるところもあるようで、乗り物屋と言うよりブローカー。整備費をのせないからこそ可能な価格ではないのかなと。

新車で買えば3〜3.5万と見立てましたが、作業しながら、リア・ハブはTASKA製のフリコであることに気が付きました。48Hに14〜6Tあたりの歯だから10年以上前のモノか。

ガタはわずかに出ていましたがリムの削れ具合ほど酷使されてない印象でした。整備無しで送られてくる車両より、古くてもきっちり整備した乗り物のほうが、まともに機能することを体験してもらえたようです。



『お父さん、ブレーキめっちゃ軽い!ペダルも前より回る!』・・・勝ちなわけですw

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