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R24”仕様に付いてしゃべっておきます

誰が言い出したりやり出したりしたのでもないと思うのですが、当店をご利用下さるMtバイカー諸兄は、後輪/24インチ仕様の車両で山に分け入るケースが少なからずなのですがぁ・・。

 

夢を見させ過ぎるのも良くないですから最初に言っておきますと、R24”仕様はまったくもって速い乗り物ではありません。舗装路の移動は、それはもう焦れてしまうほどです。また山で使うにしても走り重視の場合は、迷わずに27.5”を選んで頂いた方が『間違いが無い』です。

ただ、自転車への導入がトライアル方面からだった・・っという諸兄には、R24”仕様の意義や面白さに気が付き、気に入ってもらえるのはないかなぁと考えています。

 

別にR24”仕様は僕発信の超斬新なアイデアでもナンでもなく、2000~2004年頃?に日本で席巻していたカナダのノルコなんかもやっていました。もっとさかのぼれば大昔にパナソニックもやっていたと思います。

ノルコのアイデアは僕も『アリだなぁ・・。』と感じながらチラ見しながらも、クソ重いホイルやタイヤがどうにもゆるせなくて、当時は『面白そうだが使えねぇ。』と切り捨てていたのです。

ずばっと10年ほどはしょって現在。ブレイク寸前と言われ続けている24”規格ですが、たぶんこの先もブレイクしません。苦笑・・でも10年前よりも確実に機材面は充実しています。その、『昔よりは充実している』機材で、かつてノルコがやっていたような路線を非力な東洋人向けにやり直してみたら面白そうだなぁってのが、僕がR24”仕様に首を突っ込んだ理由です。

 

R24”仕様その1です。

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トライアル用のシングルウォール・幅広・穴あきリムを流用。多段ハブのスポークの非対称を解消すべく、手作業でリム側にニップルホールを新設。左右のスポークがほぼ対象に張られた状態となります。ハブは現行のXTで36ノッチのセンターロックです。

 

R24”仕様その2です。

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その1と同様にスポークが出来るだけ左右対称に張れるよう、リムを加工。ハブはRelicのシールドベアリングのやつで48ノッチのローター/6ボルト固定式。写真では未施工ですが、先を見越して10mmスルーアクスル仕様に改造済みです。

 リムはこれを使います。XTハブで組んでECHOの幅広リムテープ込みで、2.4万円くらいでしょうか。もちろん使用するスポークによって価格は増減致します。

 

繰り返しになりますが、万人受けするモノではありません。興味津々にR24”仕様の話しを聞いてくる方々に僕はことごとく、『大半の人には新機軸の27.5”・・・ようするにグローバルスタンダードな乗り物の方が間違いが無いです。トライアル的な乗り方への理解や思考・志向が無いのであれば、R24”は絶対にやめておいた方がいいですよ・・。』っと言っています。

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ノルコノルコと言ってきましたが、かつてアラヤ/マディフォックスでリリースされたマルチトレールやマルチトレール・ゼロへのオマージュと表現した方が、しっくりくるかもしれませんね。(マルチトレール・ゼロは前後26”の乗り物でしたが。)