soma_1

SOMA Fab/Buena Vista 8000m級の山のようでした

ここまで追い込んだというか僕のほうも追い込まれた案件は、過去を振り返ってもそうは無かったように思います。作業をしている時は『いったいいつになったら頂上が見えるのか・・』っといった、ある種の不安と絶望にさいなまれていた気がします。しかし迷いながら諦めかけながら登りきったその頂上は、まさに『絶景』でしたね。

 

実は去年の初夏の頃には既におおむね完成していたのですが、『後にチャイルドシートを付ける』という項目が盛り込まれた時点で、スタンドをどう解決するか・・っという難問で座礁してしまいました。

とりあえずは暫定的に普通の自転車として完成させたのですが、いよいよ2013年の春からはお子さんも乗せなければといった状況になってきましたので、準備を整え、山へアタックしたのでした。

 

最大の難所はやはりスタンドでしたね。パーツに付いてはオーナーさまのご主人(→高校時代からの僕の旧友)用に、僕が練馬に居る頃に組んであげたツーリング車からの移植なのですが、基本的にスポーツ車用のパーツなので車輪は当然QR式・・。

車輪のみを固定することにおいてはQR式でそれはもう充分なんですが、両立スタンドとなると話しは違ってきます。スポーツ車の規格の10mmのムクのアクスルを手配してそれに差し替えるわけですがそのアクスルもこんな使い方は想定していないので長さが・・エンド幅なんか無視して車輪のセンターを出し直してスタンドやナットがかかるねじ山を左右均等に可能な限り確保してスタンドも当然さくっと付くわけ無いから現物合わせしながらグラインダーで地味に削って・・今思い出せばいい思い出です!笑

 

今ではほとんど流通していない本所の通称マビック型のガードですがこれも前のツーリング車からの移植です。

実はガード自体は650×35AだかB用のモノでツーリング車はMTB規格の26インチでして、ほんとのことを言うと組合せ的には邪道もしくは『この素人が!』とののしられるやり方なのですが、『合うサイズが無い場合は車輪径よりも大きめのアールのガードを、“取り付け方”で追い込むのが望ましい。』っと聞いたことがあるので、10年前にツーリング車を造った時からの仕様です。

まぁガードに付いても移植とはいえフレームのクリアランスが前のツーリングフレームと全然違うのでそれなりにアレでしたが後輪の車軸とスタンドの『北側の崖』に比べればそれはもう・・って感じでした。

 

フロントフォークのアイレットが1個しかないのでそちらは本所のステーに譲り、Gamohのキャリアに添付されている金物でアイレットを増設。

テキトーかつ暫定的に止めていた上側の固定方式もしっかりと見直し、再度施工致しました。

 

グリップはこれ系のハンドルバーではもはや標準仕様と断言してしまってさしつかえのないPDWできまりですね。。ブルックスのイスに添付されてくるオイルをうっすらと塗ってやれば、鮮やかな艶がよみがえります。

『もう一回登れ』ということならなるべく早めでお願いします。あまり時が経つと、たぶんきれいさっぱり、やり方を忘れちゃうので。苦笑

 

SOMA Fab/Buena Vista/XS=42cm(Graphite)のお求めはこちらから。